中小企業社長の皆様、おはようございます。
マネジメントコーチの嶺 匡晴です。
前回のブログ『ビジョン(将来像)と意思決定』では、ビジョンが明確となることにより、意思決定の質、スピードが速くなる、というお話をしましたが、今日はそれに関連するお話をしたいと思います。
テーマは、『言葉の定義と行動』です。
先日、電車に乗っている時に、真面目で好印象な若いサラリーマン二人組の会話が聞こえてきました。
『年が明けたけど、今年の目標を立てたりした??』
『今年の目標かぁ。。。特にこれっていうのはないけど、でもなんかとりあえず凄いことをしたいかな。何かデッカイこと!』
『それ、毎年言ってるやん(;一_一)(笑)』
といったものでした。
さて、この会話は多くの人が一度はやったことのあるような『新年あるある』だと思いますが(笑)、この会話に、『行動』を起こすための素晴らしいヒントが含まれていると感じました。
・仕事が忙しい
・度胸がない
・十分な資金が無い
・良い人との出会いがない
・知識がない etc.
彼が言う『凄いこと』『デッカイこと』をやることが出来ない理由は色々とあるでしょう。
それらの理由により、『凄いこと』『デッカイこと』が出来ないのかもしれません。
ただ、僕が思うに、根本的な理由は上記のようなものではないと思うのです。
『凄いこと』『デッカイこと』が出来ない根本的な理由は、
『凄いこと』『デッカイこと』がどのようなこと・状態を指しているのか、彼自身が把握できていないことではないでしょうか?
つまり、彼の中で『凄いこと』『デッカイこと』が定義付けされていないこと、それが行動に移せず実現もさせられない根本的な理由だということです。
もし彼の目標が、『凄いこと』『デカいこと』ではなく、
『副業で高齢者向けの健康食材のネット販売を始め、3年以内に副業の収入が月100万円を超える』、
といった目標だとしたら彼の行動はどのように変わるでしょう?
彼なりの『凄いこと』『デッカイこと』を上記のように定義付けしていたら、行動は変わっていたのではないでしょうか?
それを達成するためには何を考えなければならないかが見えてきたのではないでしょうか。
『言葉は定義付けし、その言葉がイメージ出来るものに変われば、人は行動出来る』という大事なメッセージが、『新年あるある』の会話の中にあったように感じました。
これはビジョンについても同じことが言えると感じています。
ビジョンを明確にすると意思決定の質もスピードも上がります。これは自分自身やクライアントの実績を見ても明らかだと思います。
ただ、越えなければいけない点があり、それはイメージが湧き行動に移せるほどに言葉や数字で明確にするということです。
漠然としたビジョンからは漠然とした行動が生まれます。
明確なビジョンからは明確な行動が生まれます。
この、『明確』ということについては、また後日ブログでお話したいと思います。
ご自身の会社のビジョンや、マーケティング、セールス等の方針が、行動に移せるほどの明確な具体性を持っているか、一度お時間をとって見直して頂くことを強くお勧めしたいと思います。